対談♪ピアニスト伊藤千尋さんをお迎えして♪テーマ『メトロノーム』その3

新コーナー♪対談シリーズ( ´ ▽ ` )ノ

ゲストをお迎えして、テーマについて、話しまくるコーナーです(*^_^*)

記念すべき第一回のテーマは『メトロノーム』♪今回はその3です♪

ピアニスト伊藤千尋(いとう ちひろ)さんを、ゲストにお迎えしています!(今後、『ちいちゃん』と書かせて頂きます♪)

『メトロノーム』その1

『メトロノーム』その2

をお読みで無い方は先にそちらからお読みくださいませ♪(´ε` )

『メトロノーム』その4はこちら

『メトロノーム』その5はこちら

■テンポの上げ方

 

スケール(音階。音を規則的な順番に並べたもの)はメトロノームで練習してたかも。速弾きしなきゃならないし

そうだね。スケールはね。私も、テンポ♩=50~♩=190でやってた
振り子式メトロノームってさ、テンポ上げていくと、一目盛りの数字の増え方が2、3、4、6、8、って増えていくじゃん。40→42→44→…60→63→66→…80→84…104→108→112→…120→126→132… みたいな

※振り子式メトロノームは↓

music_metronome2

横にある目盛りが、下に行くにつれ、一目盛りの増え幅が大きくなる。(絵しか無くて、ごめんなさいm(_ _)m)

※一方電子式メトロノームは↓

image

任意の数字に指定出来るため、40→41→42…と細かく設定出来る。

電子は数字1ずつ上げれるじゃん。
でも、練習しててテンポ上げていく時、100の次は104、次108、112って設定しちゃうんだよね。別にきりの良い数字110とかでやればいいんだけどさ 笑
振り子式の数字でどうしてもやっちゃう 笑

やーーーわかる! 笑
62とか110とかあんまり選ばないよね!

そうそう!なんだろうね、あの感じ 笑
別にね。関係ないのにね(;^ω^)

ただの固定観念かね 笑

楽器教えに行った時、生徒が110で付けてるの見て、『そっか。別にね、選べる数字よね』と思ったよ

そうだよね。むしろ、電子メトロノームに慣れてる子は、何も気にしないよね

■子供とメトロノーム

メトロノームってやっぱり小さい子って嫌いだよね

そうなの??

うん。じゃないのかな…
さんざん、メトロノームに合わせて練習して来てね、って言ってもやって来ないよ 苦笑
あと『合わせられな~い』ってすぐ言うし 笑
合わせられる様にするのが練習なんだけどね(;^ω^)
合わせられないみたい、本当に

そうなんだねー。ゆっくりからやったりとか、そう言う問題じゃなくてね?

そうそうそう!ゆっくりやっても、このタイミングで、これ!って言うのが出来なくて、どんどんメトロノームは先進んじゃって、『えぇ~~っ??今どこどこ』ってなっちゃう

なるほどねーーー

■自分の中のビート

だから音の長さが曖昧になるんだろうなって、今なら分かる。なんでそこ速くなるんだろう、とか思ってたけど…
自分の中のビートが育ってないんだね、きっと

自分の中のビート、大事だよね。私も、自分の中のビートが無さ過ぎてね…

小さい時?

いや、今でもたまに感じるけどね 苦笑
気付かない内にだんだん速くなってたり、遅くなったり。

いや、でもそれはね。あるよね。みんな。絶対。
そこはやっぱり指揮者の出番じゃない?
指揮者が一番正確だよね。
私、凄い衝撃的だったのは、小学校の時に外国人の先生のレッスンを受ける事があったんだよね。YAMAHAに通ってた時に、一回その先生の体験レッスみたいのがあって。名前ももう忘れちゃったけど、恰幅の良いイタリア系のおっちゃん 笑
その時、スカルラッティ※のソナタ持ってったんだよね

※スカルラッティ:ドメニコ・スカルラッティ/Domenico Scarlatti イタリア バロック時代の作曲家

あらいいね

その時にテンポの話になって。
『このテンポ、♩=90でしょ?』ってその先生が、指を鳴らし始めたんだよね。
『♩=90だったら、これくらいでしょ?』って。で、メトロノーム出して鳴らしたら…
ぴっっったりだったんだよね!

すごい…!

『えぇっっっ??!!』Σ(゚Д゚)
って思って 笑
『このおじちゃん、何者??!!』って 笑
なんで出来るんだろう??ってその時はすっごい不思議だった。
で、それから、この数字って凄く大事なんだって思い、今はね、私、60、90、120のテンポはメトロノーム無しで取れるんだよね。

すごいね!

※テンポ60→1分間を60で割った速さ。つまり1秒と同じテンポ。テンポ90は1分間を90で割った速さ。テンポ120は1分間を120で割った速さ→つまり1秒の二倍速。

大学院の授業の時にその話になって。
60のテンポは秒針だから、大体分かるじゃん。で、その60のテンポを6連符で刻みなさいって。(1秒間に6個刻む)
タタタタタタ タタタタタタ
で、そのテンポで半分(刻み3つ分)だと
タタタ タタタ
で120じゃん。
同じテンポで刻み4つ分だと
タタタタ タタタタ
で90さ。

ほんとだ!そうか!

それをね、凄い身体に叩き込んだの。もう、この三つのテンポだけはブレない様にしようと思って。
まずは秒針を思い浮かべて、それを6で刻んで…っていう風に

私もやろう!それ。

やっぱりそれをやると、伴奏に活きるね。ぱっと楽譜持って来られて、『テンポ分かんない…』ってなった時に、楽譜にテンポが具体的に書いてあったりすると、『これくらいか』って、始められし。
Andante(アンダンテ:普通に歩く速さで、の意味)とか、Moderato(モデラート:中くらいの速さで、の意味)、Allegro(アレグロ:速く、の意味)の表記だったとしても、数字の目安あるじゃん。
大体そこら辺、近辺の曲が多いよね。60~132くらい。

うんうん

だから、120が分かれば、ちょっと速くすれば132になるし 笑

そっか!そうだよね!!

90のテンポが分かれば、その二倍速にしてVivace(ヴィヴァーチェ:速く、の意味。アレグロより更に速い)になる!

すごーい!いいねぇ!それ!(>▽<)

これをね、身に付けておけば、ぱっと楽譜見せられても弾けるし、伴奏で一緒に誰かとやってても、これちょっと速すぎないかな?とか、感覚が鍛えられるね。
鍛えれるもんだな、テンポ感って思った。5年、6年くらい続けてると、なんとなく出来るよ。
立場上やっぱり必要だな~と思うね。
それでも、『あーー弾けない!』って思ったら、やっぱり、速くなったり、興奮したらテンポ上がっちゃったりって言うのはあるけど(^-^;
でも基本の最初のテンポはこれくらい、って言うのはおさえる様にしてるかな

なるほどねーーー
ふと思った時に、そのテンポが出るか出ないかの違いは、大きいよね。自分から生まれるものなのか、機械で目盛りいじって出すのか

そうそう

『メトロノーム』その4へ続く(^^♪

『メトロノーム』その1はこちら

『メトロノーム』その2はこちら

『メトロノーム』その5はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です