対談♪アートディレクター/グラフィックデザイナーのNASU前田高志さんをお迎えして♪その1

どうも(^^♪

クラリネットのなべまり、こと、渡部 真梨子(わたなべ まりこ)です♪

 

今日はお待ちかね!!!(←私が 笑)対談コーナー第二弾!!!いっちゃいます!(*´▽`*)

第一弾はコチラ↓↓

●対談♪ピアニスト伊藤千尋さんをお迎えして♪テーマ『メトロノーム』その1

●対談♪ピアニスト伊藤千尋さんをお迎えして♪テーマ『メトロノーム』その2

●対談♪ピアニスト伊藤千尋さんをお迎えして♪テーマ『メトロノーム』その3

●対談♪ピアニスト伊藤千尋さんをお迎えして♪テーマ『メトロノーム』その4

●対談♪ピアニスト伊藤千尋さんをお迎えして♪テーマ『メトロノーム』その5

 

 

■ゲストはアートディレクター/グラフィックデザイナーの前田高志さん

第二弾の今回は、待望の『異業種の方との対談』が実現しましたーーーー( *´艸`)

 

では早速ゲストのご紹介です♪

 

【出典】https://takashimaeda.jp/profile/

 

 

前田高志さん

アートディレクター/グラフィックデザイナー

兵庫県伊丹市出身
1977年6月1日生まれ

大阪芸術大学グラフィックデザインコース卒業後、
任天堂(株)企画部にて14年間、宣伝広告のデザインを主に従事。
2016年からNASUという屋号でフリーランスとしてスタート。

受賞歴
Art Directors Club(NEWYORK)
OneShow Design
全国カタログポスター展経済産業省商務情報政策局長賞 他

 

引用:前田高志さんHP

以前から前田さんのブログや、昨年から始まったNASU-noteを見させて頂いていて、前田さんのデザインに対する考え方に感動し、『この人凄い!!!』(≧◇≦)と、とても尊敬している方なんです♪

前田さんのデザインに対する考え方やアプローチが、NASU-noteを読んでるだけで、音楽をやっている私にとっても、すごーーーーーく勉強になる(´・ω・`)

 

『音楽』『デザイン』

畑は違えど、色々とお話し出来たら、絶対楽しいに違いない!!と兼ねてより、密かに思っておりました。

 

すると……なんと!!

 

『インタビューしてくれる人を募集してます』

との事(@_@)

 

今回の企画実現に至りました~♪♪

 

それでは参りま~す♪( *´艸`)

 

■課題「色だけで感じさせよう」に対するアプローチ

前田さんのブログで『色彩を身につける方法』と言う記事があって、そこでお話されてた36個のドットを使った課題。あれ、すごく面白い課題だな~と思ったんです。確か、絵の学校時代の時のお話ですよね。

前田さんブログより引用

なんとか苦手な色彩構成を克服したい。

でも、どうやったらいいかわからない。

そんな中、その学校である「課題」と出会います。

※絵のお題を「課題」と呼びます。

課題「色だけで感じさせよう」

【出典】https://takashimaeda.jp/color-sence/

例えば、「春」というテーマを任意で設定し、

ポスターカラーの色のみで表現するというもの。

この課題、ものすごくよくできています。「神・課題」です。

まず、このマス目を全部塗ろうと思ったら、

四角36と丸36、計72種類塗る必要があります。

さらに、隣り合わせの色と色の組み合わせパターンを経験できる。

さらに、全体の色のバランスも考慮する必要があります。

前田さんブログより引用:https://takashimaeda.jp/color-sence/

あれって、私の様な素人からすると、ある意味『絶対的な答えが無い』もの、『答えが一つではない』ものだと思うのですが、そんな課題に対してどの様にアプローチするんですか??
恐らく自分なりの答えを出す過程で、紆余曲折があると思うのですが、その辺りは、クラシック音楽の表現アプローチにも通ずるものがあるのかなぁって。

あれは、答えは色々あって、『何が正解』って言うのは無いんですよ。
あの課題の何が凄いのかと言うと、強制的に色をたくさん使わざるを得ない、って状況になる所なんです。

同じ色は使わないんですか?

同じ色は入らないように作る、と言う課題なんです。
なので、強制的に『自分が使える色の幅』を広げられるんですね。
黄色の隣に青が来たら、どんな印象になるんだろう、っていうのを一個一個体感できる課題なんですよ。
細かい所はそういうマクロな部分の積み重ねで、それを36個やる。
で、最終的に大きな絵になる訳ですけど、それで全体的にどんな印象になるのか。全体的にこういう感じの時、マクロの部分はどういう感じなのか。それを色塗りするだけで体感できるんですね。
なのでこの課題としては、表現自体にあまり重きを置いていないんです。もちろん、『春』を表現したかったら、春らしい色を使って、『あぁ、春っぽくなってるね』
それはそれでプラスαで良いんですけど、課題の本質としては、色数を使って幅を持たせる、というのが目的なんです。

へぇぇーーーーっ!!そうなんですね。
全部違う色っていうのは凄いです。36マスだから、全部で72色使う訳ですよね??

そうなんです。
うぅっっ…!(ー“ー;)ってなりますよ(笑)
こっちで同じ色使ったのにぃ…って

(笑)
全体の色彩感を整えるだけでなく、一つ一つの隣りの色の組み合わせによっても、全然印象が変わるっていう事ですよね。

ひとつ、良い絵の条件で『いろんな色が詰まってる絵』って、良い絵なんですよ。
例えば肌色でも、ただ肌色一色ではなくて青とか赤とか、混ぜてるんです。
そういう色幅が、当時僕はすごい少なくて、深みのある絵になって無かったんですね。この課題をやる前は。
肌色なら肌色。赤い色の服を着ていたら赤、という具合に。
でも、この課題をやる事によって、赤でもいろんな赤があるという事を知って、実際に絵を描く時も、絵に深みが増すんだと思います。

なるほどーーーーー!

美大受ける時に、色彩構成っていう絵具の試験と、鉛筆デッサンの試験があったんですね。
で、何がポイントかって言うと、色彩構成であれば、色が使える事絵具をどれだけ使えるか。これを頑張ったらいい結果が出たんですよ。
鉛筆デッサンの方は、ただ鉛筆だけなんですけど、それも一緒で、鉛筆の使い方に幅を持たせる事が出来たら、いい絵になる。
鉛筆でも濃いのから薄いのまで色出せるじゃないですか。あと描き方によっても、ぼんやりとした描き方もあるし、シャープな線を残すような描き方もあるし。
道具をどれだけ知って、どれだけ使いこなせるかが大切なんだ、と学びましたね。

■音色に対するアプローチ

いやぁーーー、面白いですね。
音楽で言ったら、それって『音色』なんですね。
自分の楽器が出す『音色の幅』が広い演奏が、良い演奏の要素の一つと言われるんです。

あぁ、やっぱりそうなんですね!

例えばピアノだと… ピアノって鍵盤を押せば音は鳴るんです。
けど、同じピアノでも弾き方で全然音が変わるんですね。
ピアノの場合は『タッチ』って言ったり、クラリネットの場合は『アタック』とか『発音』とか言ったりするんですが。
そういった引き出しを、曲の中でどういう風に使い分けるのか、この曲のどの部分でどう使うか。
その選択の幅が広ければ単調な音楽じゃなくて、より感情豊かな表現が音楽でもできるんです。

やっぱり同じなんですね。

でも、音楽の場合、例えばレッスンに行って先生に見てもらう時。もちろん先生によっても、時と場合によっても色々だと思いますが…
自分で曲を練習して、レッスンに持っていくんですね。ある程度自分で音楽を組み立てて表現も自分なりに形にしてみる。
で、見て貰って、『ここをもっとこうしたら良い』とか、『ここをどう表現するか』とか、アドバイスを受けたりします。
実際の曲の中でどうするのか、に焦点が当たってるんですね。

音色に特化した課題とかないんですね

んーー、、、一概には言えないですけど…
もしかしたら、日本だと特にそういう傾向があるのかも知れません。
ハンガリーに一週間くらい行く機会があって、その時に音楽学校とか見学させてもらったんです。
ヴァイオリンのグループレッスンを見学した時なんですが、子供達に、身体全体を使って大きく弓を動かす練習をさせてたんです。
曲の中の練習ではなく、大胆に弓を動かす事に特化した練習をしてたんですね。
キレイな音を出すのではなく、思いっきり、ざっざっざって。
もちろん音色も音程もバラバラです。
そんな類の練習をいくつかやっていましたね。

一緒ですね。幅を広げる事ですよね。

日本人の演奏って、ちょっとキレイ過ぎるよね』とか、『こじんまりし過ぎる』とか言われる事があるんです。
同じ日本人としては、日本人でくくるのは嫌なんですけどね(^_^;)皆が皆そうだとは全然思わないですし。
ただ傾向として、『キレイな音』を追う人が多い様に感じます。
『音色が汚い』とか、『雑音が鳴る』とか言うのをすごく嫌がる人がいると言うか。
いかに雑音を消して、キレイな音色で間違いなくきっちり演奏する事が、良い演奏だって思っている人も意外と多いと感じますね。
いかに色んな表現するか、っていうのが楽しいんだと、私なんかは思うんですけどね。
面白いですよね。
そういうレッスンとかしてみたいですね。

良いですね!へぇーー、面白いですね。
キレイなだけだとやっぱり単調になるんですかね。飽きるというか。味みたいな、心に残るような物にならないかも知れないですね。

そう思います!!
写真の様な絵とかあるじゃないですか。キレイな。
自分の手で描いてここまでやった!っていう技術に対しては、すごいってなるけど、、『じゃあ、それなら写真でいいんじゃないの?』って私なんかは思っちゃいます。(^_^;)

あぁ!全くそれ!同じ意見です(笑)
しかもそれ、写真見ながら描いてる事が多いんで、何の為にやってるんだろうって。
それこそ、技術の幅を広げるって意味では良いと思います。練習、訓練としては良いと思いますけどね。

そうですね!エクササイズには最適ですよね。

対談♪アートディレクター/グラフィックデザイナーのNASU前田高志さんをお迎えして♪その2に続くっっ!!(*´▽`*)b

★前田さん対談♪その3はコチラ

★前田さん対談♪その4はコチラ

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