慣れたリードに執着しない

リードとは、葦(あし)と言う植物から削り出して作る、こう言うものです。

クラリネットのリード↓

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左がシングルカット、右がダブルカット(リードの種類については、別の機会に触れますね)

 

マウスピースと言う、楽器をくわえる部分のパーツに取り付けます。↓

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このリードとマウスピースの間から息を吹き込み、リードを振動させ、その振動がクラリネット楽器本体を通って共鳴し、音が鳴ると言う仕組み_φ(・_・

オーボエやクラリネット、ファゴット、サックスなどの、リード楽器奏者にとって、リードの良し悪しは、演奏に大きく関わってくるので、リードは根気強く付き合って行くべき相手、常に悩みの種とも言えます。
 
さて(´・ω・`)

今日の本題に入りましょう♪

 

一枚のリードをどれ位の期間使うのが最適なのでしょうか?

毎日同じリードを使っていますか?

今、リードケースに、すぐ使えると言えるリードは何枚あるでしょう?

逆にどれくらいで、新しい物と交換すべきなのでしょう?

 

そんな疑問について考えていきます。

私なりの見解ですので、一意見として捉えて下さいね(^^♪

 

■交換すべきタイミング

新しいリードを開封して使い始めてから、「この期間は使える」「ここを過ぎたら替え時」などという、明確な日数などはありません。

けれど、こうなったら別のリードに交換すべき、というタイミングはいくつか存在します。

 

●リードの先端が割れてしまったり、欠けてしまっている

リードの先端は、0.13ミリ~0.14ミリなどと、物凄く薄〜く繊細にできています。

クラリネットリードの厚さを計るキャリパーと言う工具で、リードの先端を測ってみると…↓

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んーーー(°_°)見難い。

上から撮ったのでメモリがズレて見えますが、このリードの先端は0.13ミリです;^_^A

中学校などに指導に行くとほぼ必ずと言って良い程、欠けたり割れたりしたリードを無理やり使っている方が、少なくとも1人はいらっしゃいます( ;∀;)

縦の繊維が裂けたくらいでは、中々割れたことに気付き難いかも知れません。

でも、明らかに先端が、歯抜けのように0.5ミリくらいの欠けがある…

という時や、端の方が繊維が縦に裂けてる…

と言うのは、即効交換しましょう。

 

●使い込み過ぎて、コシがなくなっている

これは、中々経験を積まないと違いが分かり難いかも知れません_φ(・_・

長く同じリードを使用していると、コシがなくなり、リードの中心部から先端にかけて、柔らかくなり過ぎてしまいます。

その状態のリードで吹くと、音にも芯がなくなり、綺麗にf(フォルテ)などの大きな音を出すのが難しくなります。

息を吹き込んでる割に、楽器からの戻り、抵抗が少ないと言いましょうか。。

労力ばかりかかって、見返りの無い状態ですので、交換しましょう(笑)

 

■まぁ、まだいっか…は禁物

楽器は繊細な違いが、大きなズレに繋がります。

ちょっとの割れで、「これくらいなら…」と思わずに交換しましょう。

繊細なズレに慣れてしまうと、要らぬ変な癖を付ける原因にもなりかねません。

神経質になり過ぎる必要はありませんが、リードにある程度は敏感になりましょう(*^_^*)

今目の前にある問題が、自分の吹き方の問題なのか、リードの選び方の問題なのか。

分かる様になってきますよ♪

 

■1枚のリードに執着しない

リード10枚入りを一箱買って、お気に入りは一枚か二枚しかない…

と言うのは、よく巷で言われる事です。

だからこそ、お気に入りを見つけた時は、そのリードで吹くのが楽しくて、同じリードでばかり吹いてしまう。

これは、リード楽器をやっている方なら誰もが経験した事があるのでは無いでしょうか⊂((・x・))⊃

その気持ち、すごーーーーーーい分かります(笑)

私もそうでした。

でも、ここでちょっと考えてみてください。

同じリードに固執すればする程、他の新しいリードに移りたくても移れなくなりませんか??

それ、依存症です(笑)これが結構厄介なんです。

♢♢♢

このリード、溺愛してたけど、もうそろそろ替え時かな〜と思って、いざ代わりのリードを探し始めると、全然見つからない。。

同じ様に鳴ってくれるリードに出会えない…

無理矢理違うリードで練習し始めるも、中々調子が出ずに、自分が物凄く下手になった気になる。。

で、久々に息抜きに、溺愛してたリードをつけて吹いてみる。

あれ…?!Σ(゚д゚lll)

前ほど鳴らないぞ。やばい。なんか、前吹いてた感じと違う…

なぜーーーーーヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

もうクラリネットのリードが分からない〜〜〜〜泣

♢♢♢

 

みたいな(笑)

はい。クラリネットあるあるです_φ(・_・

 

これはコシがなくなった、ある1枚のリードに対して依存症になってしまい(泣)、結果、別のリードへ上手く移行が出来なくて右往左往してるうちに、コシがなくなったリードが完全にヘタってしまった…

と言う例ですね。

1枚のリードに固執してしまうと、起こり得る事です。

 

■2番手、3番手のリードを育てておく

1枚のリードに対して依存症にならない為には、他のリードも吹く時間を意識的に作るようにします。

また、リードはサンドペーパー(紙やすり)で微調整する事で、自分の好みに合わせて調整する事が可能です。

600番くらいの目の防水のサンドペーパーで、軽〜く1度撫でる様に優しくリードの表面を削ります。

その後試し吹き。足りなければまた一度削る。

以下繰り返し。

ただし、削り過ぎ、リードの先端の取り扱いに気をつけましょう。

 

1日で完全に調整し終わるより、少しずつ何日間かかけて調整した方が、長持ちするリードになる確率が、高い気がします。

どこをどう削るかは、ここでは触れないでおきます。

あれこれ説明するより、実際にやってみて、試行錯誤してみるのが1番かと思います(*^_^*)

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