みなさんは、楽器を練習する時、どの様に行っていますか?
自分なりの法則で練習していますか?
先生にどんな方法を教わったでしょうか?
よく間違える場所、苦手な場所、やりたくないなぁと思う場所、どこから手をつけて良いか分からない曲…
色んな状況が考えられると思います。
今回は、私が昔から、小さい時から取り入れている(クラリネットを始めるまではピアノでやっていた)練習方法をご紹介します。
題して
『魔法の連続3回練習』
です( ´ ▽ ` )ノ
別名
『恐怖の連続3回練習』
とも言います(笑)
いたって単純な練習法です。
連続3回、出来るまで繰り返すだけ
です。
しかしながら、侮るなかれ(笑)これが意外にも精神力、集中力を使うのですヽ(;▽;)ノ
ステップ1
よく間違える箇所など、練習したい場所を、一小節など、練習する範囲を特定する
一小節でも、四小節でも、楽譜1ページでも、音を三音だけでも、“一音を綺麗に出す事”でも、“この音のタンギング”でも、何でも構いません。
ステップ2
ステップ1で決めた範囲を、練習するテンポ(速さ)を決める
テンポ設定は、自分が吹いてみて、『間違える事もあれば、出来る時もある』テンポが最適です。全く出来ないテンポで、いくら練習しても、上達しません。焦る気持ちは分かりますが、出来るテンポから始める事が、結局は1番近道です。
ステップ3
ステップ1で決めた範囲を、ステップ2で決めたテンポで、止まらずに通して吹いてみる
止まらずに通せましたか?
間違えずに吹けましたか?
“綺麗に音を出す”練習の場合は、その、自分が目指す音を出せましたか?
出来たのであればカウント1です。
止まってしまって、途中からやり直した場合は、間違えなかったとしてもカウントしません。これ、ここをカウントしないって言うのが、意外と、自分に厳しくできるかが試されます(^_^;)
ステップ4
ステップ3のルールで、カウント3まで繰り返す。途中間違えたり、止まったりしたら、カウント0からやり直しヽ(;▽;)ノ
連続3回と言うのがこの練習のポイントです。
1回目出来た。
2回目出来た。
3回目途中で止まってしまった。
でも、やり直して間違えなかった…
としても、また0からですヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
あとはもう、自分との闘いです(笑)
以上です。
ただ闇雲に、何度も練習を繰り返すより、この様にルールを決めて行う方が、断然効率的ですし、お勧めです。
この練習方法の凄いところは、精神状態が変化する事、にあります。
何度も何度もカウント0からやり直していると、皆さん感じてくると思うのですが、
1回目は余裕が出てきます。
1回目の時は出来る確率が上がってきます。
2回目もそれなりに出来るけど、集中力を使います。
3回目は『もう間違えたくない!』『もう他の練習したい!』『もう解放されたい!!!』との思いが強くなり、適度なプレッシャーがかかります。
3回目で間違える確率が上がります(^_^;)
これが大切なんです!!
プレッシャーがかかった状態で、吹く事が出来れば、そこの練習箇所はレベルが上がった事になります。
なぜこの、プレッシャーが必要なのか?
数をこなせば一緒じゃないのか?
いい質問です(笑)
音楽はある意味、スポーツと同じです。
練習で、いくら上手く吹けたとしても、コンサートやコンクールで上手くできなければいけないんです。本番には多少なりとも必ず緊張がつきまといます。大勢の人前で拭く時には、プレッシャーがかかり、筋肉は硬くなり、頭は真っ白になり、いつも上手く出来ていた所が出来なくなります。
でもこれは、適切に訓練された人でない限り、当たり前に起こることなんですね。
野球で、いくら素振りの練習をキレイに何百回振ったとしても、ツーアウト満塁サヨナラ勝ちのチャンスの時に打てなきゃ意味がないんです。
どの分野でも、一流になればなる程マインド(精神力)が重視されます。
この連続3回練習は、精神力の練習の要素も存分に含んでいます。
それが分かれば、面倒と思わずに、『ああ、私鍛えられてるなぁ♩』と思いながら、楽しく練習できると思いますよ(*^_^*)
ちなみに、余談ですが、私が小さい頃は、譜面台に2センチ四方くらいの大きなビーズ(?)のおもちゃを3つ置いて、1回目出来たら横にずらし、2回目出来たらもう1個ずらし、間違えたらまた元の場所に戻す…
という具合に数えてました(*^_^*)
自分の練習はもちろん、吹奏楽やオーケストラなどのパート練習などでも、目に見える形でカウントするのも良いかも知れませんね♩
一緒に頑張りましょう♪
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