ブラームスのクラリネット・ソナタ第1番のCDを聴き比べてみた

こんにちは(´・ω・`)なべまりです♪

最近はiTunesなどで、音楽をダウンロード出来る様になり、曲を1曲から購入できるようになりましたよね♪

クラシック音楽でも、結構色々出ている様です。私はまだiTunesで購入した事がないのですが、ピンポイントで1曲買えるのは、気軽だし、魅力なのかなと思います(^^♪

今度機会があったら買ってみよ♪

 

さてさて。

今日は最近私が良く聞いているCDについて、レビューを書いちゃいます(*^▽^*)

曲は『ブラームス作曲:クラリネット・ソナタ第1番 へ短調 Op.120-1』です☆

私見たっぷりで書きますが、ご興味のある方はお付き合いくださいませ(笑)

 

■3人の大御所大先生のブラームス/クラリネットソナタ第1番を聴き比べてみたよ!

 

はい。

写真を見ても分かる様に、大御所ばかりを集めました(´・ω・`)

この大御所大先生達の演奏について、私ごときが、色々感じた事を述べてみようと思います(笑)

 

■カール・ライスター

 

まずはこの方。

言わずと知れたクラリネットの大先生、カール・ライスターのCDです。

カール・ライスターは、あの「楽壇の帝王」と称されたヘルベルト・フォン・カラヤンが音楽監督を務めていた時代に、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に主席奏者として就任した、超超超エリートなクラリネット奏者です。

日本でも人気があり、クラリネットのメジャーな曲の音源を探しに、CDショップへ行くと、クラリネットカテゴリの棚には、ライスターのCDがずらり。

と言う訳で、色んなクラリネットのCDを集めていると、自然とライスターのCDも増えて来る…我が家のCDラックもそんな感じです(´・ω・`)

 

で……

正直に言いますね。(/ω\)

そんな大先生ですが、恐れ多くも、私は学生の頃、嫌いでした(笑)

何というか、キレイ過ぎて面白くないと言うか、さらっとあっさりとした演奏が好きでなかった私には、全然良さが分からなかったのです。

もちろん、技術は素晴らしく、上手いとは思うけど、音楽は好きになれないというか(。-∀-)

だから、一応CDは色々持ってても、何度も擦り切れるまで繰り返して聞いたり、涙を流したり…っていうのは無かったかな。

で、しばらく敬遠してましたが、今回久々にライスターのブラームスをじーーーーーっくり聞いてみた(´・ω・`)

 

結果……

 

昔ほどの嫌悪感は無くなってました♪

上手いもんは上手い。

多分、当時の私はそれを認めるだけの度量が無かったんでしょうね。とんがってたし(笑)

年月が経つと感じ方も変わるもんですね。まぁでも、『すごくこの演奏好きーー( *´艸`)』とはならないですが。。

でも、勉強になる部分は大いにあります。そんな感じ。

 

ライスターのブラームスを改めて聞いた感想は、一言で言うと

『渋い…(゜-゜)』

ですね。

なんか色で言うと『いぶし銀』(笑)

ある意味『武士道』と言う言葉も浮かびました。

お仕事きっちり。華美は似合わないぜ(。-`ω-)フッ

男は黙ってサッポロビール…(←これは違う!言いたいだけ)

絵画で言うと、『水墨画』の様な…

 

ん…?(゜-゜)

だから日本では人気があるのか?(・・??

いやいや、それはどうか分かりませんが(^-^;印象としてはそんな感じです。

 

ちなみに私が持っているこのCDは1980年のレコーディングなので、最近の彼の演奏を私は知りません。なので、逆にもっと後の時代の彼の演奏はどうなったのか、とても興味が湧きました。ブラームスのソナタも何回か録音し直しているようなので、是非聞いてみたいと思いました。

あんなに嫌ってたライスターの演奏を、こんな感じに聴く様になるなんて…。

人生面白いですね♪

『嫌い』って感情には、必ず何か大切なヒントがあるはずと思っていて、そこには、自分の持っていないものがあるから、輝いている何かがあるから反応するのだと思います。

だから、最近は、あまり選り好みせずに色々聴く様にしています☆(^^♪

 

 

はい、次。

■ポール・メイエ

はい。こちらも言わずと知れた超エリートクラリネット奏者です。

オーケストラのクラリネット奏者であるライスターと違い、メイエは13歳でデビューした、ソロクラリネット奏者です。

ソリストなだけあって、聴かせます。魅せます。歌います(笑)

 

メイエの演奏は、私も色んなCDを聴きこんでいて、毎度すっっごく沢山勉強させてもらってます。

最終的には自分の歌い方、音楽の表現をするのが目指す所ですが、勉強中は、まずは真似てみる。これがとても大事だと思います。

演奏の仕方、歌い方を真似てみる事で、少しずつ色んな引き出しが増えていき、最終的に自分の中から音楽が湧いてくる様になるのだと思っています。

『真似る』と『学ぶ』。

合わせて『まねび』とよく言いますよね。あれです。

そんな『まねび』の対象に、私がよくしていたのが、メイエです。

 

けれども、学生時代、とんがっていた私は(笑)、そんなメイエにも、意見するところがありました。(/ω\)

『どの作曲家の楽曲も、良くも悪くもメイエが演奏すると全部フランス物に聞こえる…』

そんな事、言ってたなぁ…(@_@;)偉そうに…何様なんだか…だらだら……(@_@;)

 

今ではそこまで極端には感じません。

まぁ、メイエらしい演奏だな、と思う事はありますが(´・ω・`)

 

はい。ではメイエのブラームスについて(^^♪

 

まず、何度聞いても思うのが、

『ピアノとのアンサンブルの素晴らしさが際立ってる事』

です。( *´艸`)

ピアノとのバランス、掛け合い、音楽の構成が、どっから聞いても私には完璧に聞こえます。

完璧と言うと、言い過ぎかな(゜-゜)私なりの好みも別にあるので(笑)

でもでも、やっぱりこの二人のコンビは凄いです。

ご興味のある方は、この二人のコンビのCD、他の曲でもあるので、聴いてみて下さい♪

ピアノはエリック・ル・サージュ。

 

そしてメイエのブラームスは、やっぱり、ご想像通り、

『色彩豊か』!!!

絵画で言うと『水彩画』(*’▽’)

『音色の扱いが絶妙』です。

そして、作曲家のブラームスって、私の中で結構、哲学的なイメージ、印象も持っているのですが、メイエのブラームスは

どこか『色っぽい』(>_<*)

 

そんな感じです。

 

ではでは♪お次~(^^♪

 

■ペーター・シュミードル

 

最後はこの方♪ペーター・シュミードル(´・ω・`)

こちらも、祖父→父→ペーター・シュミードルと、三世代でウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席クラリネット奏者を務めている、サラブレッド中のサラブレッドです。

日本にも、PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)の際によく来日してます。

 

さてさて。

 

シュミードルに関しては、ある知り合いのクラリネットの方から逸話を伺いました。

 

ある知り合いのクラリネット奏者→Aさんとしますね(*’▽’)

Aさんは、留学中か、何かの音楽祭の時に、ペーター・シュミードルに会ったそうです。

Aさんはジャン・フランセの『主題と変奏』と言う、テクニック的にとても難しい曲を練習していたそうです。

そこへ、現れたシュミードルが、『この曲難しいよね。ちょっと楽器貸してよ』と言って、Aさんの楽器を構えると、スラスラと完璧に吹いたそうです(@_@)

自分の楽器ならまだしも、他人の楽器のセッティングでいきなり難しい曲を難なく吹くのは、中々に凄い事です。

クラリネットは、リードやマウスピースなど、個人の好みによってセッティングが違うので、他人の楽器、つまり自分の楽器とは違う、慣れないセッティングで吹くのは、難しい場合が多いのです。

それを、自分のセッティングでも難しい難曲をスラスラと吹いたのですから、Aさんは度肝を抜かれたと言っていました。。

 

まぁまぁ聞いた話なので、話半分くらいで読み流してくださいませ(´・ω・`)(書いといてなんやねん(笑)(。-∀-))

 

 

そんなシュミードルのブラームスの印象♪

んーーーーーー(゜-゜)

 

なんか、ピアノの音ばっかり聴いちゃう…ピアノばっかり耳に入って来るのですが……?!

ピアノの演奏が、押しが強すぎて、クラリネットが二の次に聴こえる(^-^;

と言うか、ピアノが上手過ぎるのかな??

例えて言うなら、押しの強い奥さん(ピアノ)に引っ張られる、ちょっと気の弱い旦那さん(クラリネット)みたいなイメージが…。。

音楽的主張がピアノの方が強い感じです。

ちなみに、ピアノはブルーノ・カニーノ

 

 

私のピアノの先生が昔言ってました。

『ブラームスのクラリネット・ソナタって、ピアノがとっても忙しく頑張ってるのに、クラリネットは、さら~っと吹けちゃう感じよね』

 

まぁ、クラリネット吹きからすると、それはそれで、難しい曲ではあるのですが、ピアノの方からするとそんな印象もあるのでしょう。

ブラームスのピアノソナタ・クラリネットオブリガード付き

みたいなね。

その言葉を思い出した演奏でした。(´・ω・`)

クラリネットの主張ももう少し聴きたかったなぁ…と言うのが、正直な感想です。

 

 

以上っ♪

ご興味のある方は是非聴いてみて下さいませ(^^♪

 

 

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