対談コーナー続編★その3ですよ♪( *´艸`)
ゲストにアートディレクター/グラフィックデザイナーのNASU前田高志さんをお迎えしています♪
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●対談♪アートディレクター/グラフィックデザイナーのNASU前田高志さんをお迎えして♪その1
●対談♪アートディレクター/グラフィックデザイナーのNASU前田高志さんをお迎えして♪その2
■人様の演奏会のチラシに、デザインのプロから愛のダメ出しをしてもらう
以前、前田さんがセミナーでやられていた『愛のデザインダメ出し企画』。ブログで拝見していて、すごーーく気になっていました。(´・ω・)
現在は、無料でSkypeなどで、相談出来るようですよ!!演奏会用のチラシを作ったけど、ちゃんと集客が出来るか自信が無い…
そんな人は必見です!!↓↓↓
【無料・デザイン相談】“愛のデザインダメ出し”企画を始めます!(前田さんブログへ飛びます)
今回の対談でも、せっかくデザインのプロの方とのご縁だったので、いくつか、過去のクラシック演奏会のチラシやプログラムに対して、『愛のデザインダメ出し』をして頂きました!!
しかも!私が出演した演奏会だけでは指向が偏ると思った為、人様の過去の演奏会のチラシに勝手にダメ出しをしてもらう…という暴挙にでました。。(@_@;)だらだら…汗
いろんなタイプのチラシについての率直な感想、意見を頂く事で、今後のチラシ作り、宣伝に少しでも活かせればと思います。
私だけこんな貴重なお話を聞いてコッソリほくそ笑むより、情報共有して、『これから自分でチラシを作る!』『人に作ってもらう予定だけど、どういう所に気を付けてお願いすれば良いか分からない!』という人たちの為に、詳しい記事にする事にしました(^^♪
では、前田高志さん対談☆第三弾!いっちゃいます!(*´▽`*)
私が過去に聴きに行った演奏会や、出演した演奏会のチラシやプログラムを、全部ファイリングしてるんですが、その中からいくつかピックアップしてみました。
はい。ではさっそく、愛のダメ出ししていきますね(笑)
はい!よろしくお願いします!
チラシってどういう所に置いてあるんですか?
ライブ会場?
そうですね。主催がどこかにもよるのですが、大体は演奏会をする会場のインフォメーションや、チケット取り扱いの場所、スポンサー関係とか。
例えば、もし市や教育委員会の名義後援を頂ければ、各役所とかにもチラシを置かせて貰えます。
ちなみに私は、このチラシは知り合いに直接頂いたのですが。
なるほど。じゃあ順に行きますか。
■冬の旅 日本語で歌う…なぜこんなに暗いの?
んー。これはコンサートなのか何なのか、ぱっと見よく分からないですね(笑)劇かな?とか。
しかも『旅』って書いてるから、余計に混乱して何のチラシか分からないですね。
よくよく見れば分かるんですけど、理解するまでに時間がかかりますね。(笑)
しかもこの演奏会場が、よく演劇もやっている会場で、クラシック音楽はあまり多くはされない会場なんですよね。
ピアノを弾かれてる方は、有名なピアニスト/作曲家の高橋悠治さんです。歌は俳優の斎藤晴彦さん。
ちょっと最初っから、ちょっと異色の演奏会を持ってきてしまいました(^_^;)
『冬の旅』と言うのは曲名なんです。
シューベルトが作曲した三大歌曲集の中の一つです。
それを、日本語にちょっとパロディっぽく面白く訳して、斎藤さんが面白く歌って、一流のピアニストの高橋さんがピアノで支える…
っていう面白い企画です。
それは知ってる人しか分からないですよねぇ。新規さんは中々これないですね…
そうですね、ターゲットがそもそも、そこに無かったのかも知れません…。
■五嶋みどり&R.マクドナルド
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”maeda.jpg” name=”前田さん”]これは一流の人なのかなって感じがしますね。何の楽器か、などの情報は何も書いていないですけど、来てくれたお客さんに渡す物なら、全然、そういう意味ならすごく良いですね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”nabemari.jpg” name=”渡部”]仰る通り、世界で活躍されてる一流のヴァイオリニストです。プログラムの中身もすごく立派で、お金かけて作ってる感じでしたね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”maeda.jpg” name=”前田さん”]うん。これは良いと思います!![/speech_bubble]
これは、チラシが手元に無かったので、プログラムになります。演奏会に来てくれたお客さんにお渡しするものですね。
これはなんか凄そう!っていう感じがしますね。五嶋みどりさん?
はい!五嶋みどりさんは、私が幼稚園の時から大好きなヴァイオリニストです♪
これは一流の人なのかなって感じがしますね。
何の楽器か、などの情報は何も書いていないですけど、来てくれたお客さんに渡す物なら、全然、そういう意味ならすごく良いですね。
■藤原眞理 チェロリサイタル
これはよくある感じのチラシですね。分かりやすいです。
『ラフマニノフ』。これはのだめで見た事ある…
あぁ、ありましたね。千秋先輩がピアノ協奏曲を弾いてましたね。
まぁでも、分かりやすいですが、逆にどこにでもありすぎる感じなので、チラシを見た瞬間『これは行かなきゃ!』とはならないですかね。
この方の特徴とか、もっと何かあれば良いですけど。
藤原眞理さんも、世界で活躍される有名なチェリストなんですよ。
なるほど。
わぁ、サインも貰ってるじゃないですか!
↑プログラム
そうなんです♪サイン貰っちゃいました♪
ピアノの倉戸さんは、私が音楽セミナーに参加した時に、セミナーの練習ピアニストをされていて、大変お世話になった方です。
そうなんですね。
新規さん求めるなら、『世界的活躍のチェリスト 藤原眞理』とか書いた方がいいでしょうね。
■札幌交響楽団 定期演奏会
おぉ。凄い渋いのが出て来ましたね。
ちょっと笑ってしまう…(笑)
これはうちの地元、北海道の唯一のプロオーケストラ。札幌交響楽団の定期演奏会のプログラムですね。
左下の方は指揮の方ですか?
そうです。尾高忠明さん。札響の音楽監督も務めてる方です。今は名誉音楽監督かな?
この定期演奏会のプログラムは、大体毎回、後ろに作曲家の絵かソリストの方(例えばピアニストをゲストで呼んだのであればピアニストの写真)手前に指揮者の写真、って言う構図が多い気がします。
ふむふむ。
この写真が良くないですね。おじさん。。もっとカッコよく撮れば良いのに。後ろの絵みたいな雰囲気で。
めっちゃカメラ目線だし。こっち見て来るし(笑)
おじさん…(苦笑)確かに、目合いますね(笑)
↑プログラム1ページめくったところ
こっちのプロフィールの写真の方が良いですね。斜め横向いている感じが。こっちの写真の方がハマりそうな感じなんですよね。
僕ならこっち使います。
言われるまで気にした事が無かったですが、そうですね。確かに。そう言われると、尾高さんの写真だけ浮いて見えてきました…
なるほどーーー!
■奏楽(そら)木管五重奏とピアノ
↑チラシ
奏楽と書いて『そら』と読みます。
さっき出て来た札幌交響楽団のオーボエ奏者の岩崎先生が、若手の演奏家と一緒に立ち上げたグループです。
こういうロゴみたいなのは、すごく良いと思います。これで『そら』って言うんですね。
もうちょっと人の写真とか、あった方が本当は良いでしょうね。
あと、文字がごちゃっと入ってきているので、この辺は文字の大きさとか、バランス調整でもっとすっきりさせられるかなぁ、と思います。
↑プログラム
これは同じ演奏会のプログラムですよね?
そうですね。
手作り感が満載ですね。
手作り感満載だと、ちょっとどうしても、そんなに良い物ではないのかなって言う感じが出てしまうので…
手作り感満載で行くのであれば、もう、逆手にとって、字が上手い人の手書きにしちゃうとか。
PCで頑張って作りました的な感じじゃなくて。
へーーーー!なるほど!私じゃ絶対思いつかない発想です!
■CODAMA 北海道教育大学オーボエ合奏団
↑左がチラシ 右がプログラム
これなんか良いですね!デザイナーがやってそうです。
これは大学の美術科の学生が作ったようです。
これは、僕が前にブログでも書いたんですが、ドイツのグラフィックデザイナーで『ブロックマン』っていう人がいて…
※参照 偉大なグラフィックデザイナー「ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」から学んだこと(前田さんブログへ飛びます)
この人、割と音楽関係のコンサートのポスターとかも作ってて、それをちょっと彷彿(ほうふつ)とさせるようなデザインですね。
↓ブロックマンの作品
【出典】https://takashimaeda.jp/nasu-note/brockmann/
もしかしたら、ブロックマンの事知ってるかも知れませんね。
えーーほんとだ!凄い、どれも(ブロックマンの作品)カッコいいですね。
プロっぽい感じがして、良いなぁと思いました。
■アンサンブル・ホタル 木管五重奏の夕べ
↑左がチラシ 右がプログラム
これは私が出演した演奏会です。
同じ大学の美術科の方にお願いして作ったチラシですね。
失敗したのは、予算の都合で印刷代をケチって、自分達で印刷したのでちょっと曲がってしまったんです(苦笑)
まぁでも、文字とかの扱い方は、分かってる人がやってる感じですね。
『木管五重奏の夕べ』の『の夕べ』の部分だけ、キツメの明朝体なのが、ちょっと気になりますけど。
へぇーーー!そうなんですね!面白い!素人目には分からないです(笑)
他の文字ってほとんど、丸ゴシックというか、手書きっぽい柔らかい印象なのに、『の夕べ』だけが、尖がった明朝体なんですよね。
あぁ、確かに!
で、こういうデザインで行くんだったら、ハンコで押した様な、ちょっとかすれた表現、アナログっぽい印刷にした方が良かったです。
面白い印刷屋さんが大阪にあって、そんなに高くないので、もしこういう、アナログ的なデザインをされるのであれば、オススメですね。
↓↓↓
面白いですよココ。
アナログ過ぎる印刷なんで、ちょっと触ったら擦れたり、色が付いたりとかもあるんですけど、そういう『ズレ』も楽しむと言うか。
良かったら見てみて下さい。
逆に、ズレによって味が出るんですね!
情報をありがとうございます!
■ソルジェンテ コンサート11th
これも私が出た演奏会なんですが、これもデザイン出来る方にお願いしてます。
この紋章みたいなロゴもデザインして頂いてます。
んー、良いですね。
ただ、文字の使い方を見るとちょっと素人くさいですね。文字間とかを見たら、大体このデザインにどれくらい力を入れてるかって分かるんですよ。
あぁ…そうなんですねぇ。恐ろしい…(@_@)(笑)
僕だったら、この日付とかも全部バランス良く整えるので。見え方が全然違うんですよね、そういう微妙な積み重ねで。
この『2013年』の『20』がめっちゃ詰まってたりするじゃないですか。
ああ!本当だ!『2』と『0』の間と、『0』と『1』の間の間隔、違いますね!
あと、ロゴマークの下の『Concert 11th』。これが上の『Sorgente』の字体と合ってないですね。
確かに『Concert』の方が可愛らしい文字になってますね。
斜体なのも違う気がします。
言われるとだんだん、色々と気になって来ました(笑)
『5月』の前後の間隔も違いますよね。
『5』と『月』の間が空きすぎてて、『年』と『5』の間は狭い。
そう、めっちゃ気になるでしょ?(笑)
日付も、漢字をちょっと小さくすると納まりが良いとか、あるんです。
この演奏会は毎年やってるんですか?11thなので、次は12thとか。
そうですね、一応毎年か、隔年とかでやってたんですが、主力になって動いて準備している私とか他のメンバーも、妊娠出産が続いてたので、ちょっとお休みしてました。また近々再開する予定です♪
そうなんですね。
ってかこのチケット料金、1000円なんですか??!!
めちゃめちゃ安くないですか??!!
苦笑
そうですね。元々、お世話になったピアノの先生(私も一時期習ってたピアノの先生)の門下生で、大学卒業してそれぞれの道を歩んでるメンバーが有志で集まって、行っている演奏会ですね。
売上と言うよりは、ボランティア的な感じですね。
『初めてのクラシック』みたいなライブやったら良いんじゃないですか?お客さんの幅を広げる目的で。
良いですね!客層を広げる事も大切ですよね。
入りやすいじゃないですか、初めての人も。
で、こういう曲やあんな曲もあるのか、と言うのを知る事が出来て、『寝ても良いですよ』みたいな(笑)
私たまに思うんですけど、正直コンサートって、最高に贅沢な昼寝の場所とも言えると思うんです(笑)
そして…良い演奏じゃないと寝れないですからね(笑)
なるほどー。名言ですね、それ(笑)
話戻りますが、このチラシの雰囲気は凄く良いと思いますよ。写真モノクロで、赤い帯が入る感じが。
↑左チラシ 右プログラム
で、これが12thですね?
あー…これは色が、よろしくないかなぁ…
さっきの赤い帯の部分だけ色変えれば良いと思いますけどね。
あぁ!字の色も変わってるのか!下の帯も変わってる!
今気が付きました!(笑)
モノクロの写真と、黒と、色の帯に絞った方が良いですね。
なるほどーー!!すごく勉強になります!
やっぱり聞かないと分からないですね。
文字の事とかは特にそう感じました。
文字の使い方で本当に変わりますからね。
日付の所とかはちょっと大きめなので、特に僕は意識しますね。小っちゃい文字とかはそんなに気にならないですが。
決め所なので、ここをカッコよく決めれば全体の質も上がりますから、大事ですね。文字とあと色ですね。
文字間とかも、言われるまで全く気づきませんでしたもん。
これはデザイナーでもあんまりやっている人いないかも知れないです。普通はやるんですけどね、やらない人はやらないですし。
そうなんですねぇ。
では、愛のダメ出しコーナーはこの辺で終わりますね♪
本当に色々と勉強になりました!ありがとうございました!!
対談♪アートディレクター/グラフィックデザイナーのNASU前田高志さんをお迎えして♪その4に続くっ♪(*’▽’)
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