先日、ご質問を頂きました。
『子供にクラリネットを習わせるとしたら、いつからが良いでしょうか?』
この質問に私なりに答えて行こうかと思います。
■体、手の大きさ
クラリネットは穴が空いている所を塞いだり離したりして出す音の高さを変化させます。左手は小指以外、右手は親指と小指以外の指は穴を塞ぐのを担当します。
左手小指と右手小指は、穴を塞ぐのではなくキイを押したり離したりします。
ヴァイオリンの様に、子供用の楽器と言うのはありませんから、当然指の間隔は大人向けに作られたクラリネットに、頑張って指を合わせなくてはなりません。
この時、指が届かない、押さえるのに物凄い負荷がかかる、という場合は、まだ無理に楽器を始めなくても良いのではないか、と私は思います。
頑張って押さえようとして力が入った状態で楽器を吹く事に慣れてしまうと、体が大きくなり、楽器が丁度よくなっても、変な癖だけ残ってしまう…と言う可能性があります。
癖は直すのに、本人が一番苦労します。それも覚悟した上でという事なら、問題ないと思いますが(*^_^*)
また、楽器は基本的には、右手親指と口とで支える事になります。クラリネットは思いの外、重い楽器なので、実際に持ってみて耐えられそうか試してみる事をお勧めします。
■Es(エス、E♭)クラリネット
海外では、小学生低・中学年くらいの時まではEsクラリネットを練習させる、という事もあるようですね。
Es(エス、E♭)クラリネットは一般的なクラリネット、B♭(ベー)クラリネットに比べて、音程(音の高さ)が4度高いです。
大きさも違います。Esクラの方が小さいです。
小さいので、小学生に持たせるには大きさだけで言うとちょうど良いのですが…問題があります(T . T)
まず、吹奏楽など、バンドの中でEsクラリネットは1人いれば充分であるため、需要がそんなにありません。
しかも、Esクラリネット専門で吹くというより、Bクラリネットと持ち替えて吹く、という場合が多いです。
更に言うと、もし購入する場合は、EsクラリネットはB♭クラリネットよりもずっと高価です。
親御さんがクラリネットを持っていて、お下がりで練習してみる…などと言うのであれば、Esクラリネットから入るのも良いかもしれません。
なので、日本ではEsクラリネットから始めるのは、大抵の場合、あまり現実的では無いかも知れませんね。
■指導者の存在
吹奏楽の指導の先生は、ご自身がどの楽器の出身なのかによって、生徒に教えられる範囲が大きく変わってきます。
楽器毎にコンクール前などに各楽器の専門の先生を外部から呼んで指導強化する、というスタイルを取っているところが多いです。
やはり、しっかりと楽器の指導してくれる方がいる、と言う環境が理想的で安心ではありますよね。
こればっかりは、学校側の予算の関係などもありますし、個人でレッスンに通うにもお金がかかってしまうので、参考までにという事で、頭の片隅に情報として、留めておいて頂ければと思います( ´ ▽ ` )ノ
■楽器が合う様になるまで、大きくなるまでは別の楽器をやってみるのも1つの選択肢
クラリネットを仮に小学校中学年くらいから始めるのであれば、それまではどうするのか。
もちろん、ご家庭の方針によると思いますが、もし、音楽を早く始めさせたい、と言うのであれば、ピアノなど、別の楽器を習っておくのも良いですね。
クラリネットは単音(一度に1つの音)しか出せない楽器なので、ピアノなどで、和声感(コードなどの響き。ハーモニー)を身体で覚えるのには、とても良いと思います。
ピアノなら、3、4歳から始められますから個人的にはオススメです(*^_^*)
以上♪何かの参考になれば、幸いです♪(´ε` )
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