対談コーナー続編♪( *´艸`)
ゲストにアートディレクター/グラフィックデザイナーのNASU前田高志さんをお迎えしています♪
バックナンバーはコチラ☆↓
●対談♪アートディレクター/グラフィックデザイナーのNASU前田高志さんをお迎えして♪その1
●対談♪アートディレクター/グラフィックデザイナーのNASU前田高志さんをお迎えして♪その2
●対談♪アートディレクター/グラフィックデザイナーのNASU前田高志さんをお迎えして♪その3
では、前田高志さん対談☆その4!!最終回!!いっちゃいましょー!(*´▽`*)
■クラシック音楽会へ足を運ぶこと
前にもお話出ましたが、クラシック音楽に対するイメージのお話を演奏会の観点からもう少し…。
クラシック音楽って言うだけで、『なんかお堅い』『難しい』『分からない』と構えちゃうところがあると思うんですね。
そんな印象になってる一つの原因として、これもあげられるのかなぁと思っている事が…
前に、私の長年通ってる美容室のオーナーがちらっと言ってたんですけど、
『クラシックの曲名の、「第〇楽章」とか「〇〇長調」とか言われても分かんないよね。難しいじゃない?』って。
あぁ、確かに。硬い言葉が並ぶなぁって思ったんですね。
それなら、「第〇楽章」の代わりに「〇th mov.」とか、「〇〇長調」の代わりに「〇mejor」とか「〇-dur」とかの表記にする事は出来るんです。
日本語にこだわる必要もないのかなぁと。
あ、そういう言い方もあるんですね。
んーでも、言い方っていうよりも、クラシックって同じような曲しか無いのかな~ってどこか思っちゃってるんじゃないんですかね。
さっきみたいなカッコいい曲(対談♪その2■ゲーム音楽)とか。
そういうのを知らないので、『クラシック=穏やかなゆったりした音楽』でこんな感じかな~って決めつけてる事が多いんじゃないですね。
なるほど~。そうかも知れないですね。
最初の壁を乗り越えて、いざコンサートに来ていただいたとして、一流の演奏会だと特に、ホールのマナーとか、アナウンスで執拗に注意したり、場合によってはプログラムに注意の文字があったりするんですね。
マナーは大切だと思うのですが、それを何度も執拗に伝えられると、なんだか窮屈というか。
ホールの空気感も、そういう雰囲気になりますからね。
マナーとしては、
・携帯電話やアラーム付き腕時計は電源を切る。
・プログラムを床に落とさない。
まぁこれくらいは音が気になる事ですし、大切だと思うので、気を付けた方が良いと思いますけど。
他にも、暗黙の了解で、
・咳やくしゃみをしない。我慢出来ない時はハンカチで押さえて音が出ない様にする。
・むやみにガサガサ動かない。
・演奏中にプログラムをめくったりしてガサガサ音を立てない。
・拍手を間違った所でしない。
とか。
そういう空気もあるので、なんか初めて聴きに行ったコンサートで緊張してしまった、とかも聞きますね。
マナーは、来てくれたお客さん皆に楽しんでもらう為に必要だと思います。
ただそれを堅苦しいと思わせてしまうと言う所に問題があるかも知れません。
マナーは守りつつ、新規さんでもリラックスして純粋に音楽を楽しんで聴いてもらうにはどうしたらいいか、ですね。
『気軽にクラシック』みたいな演奏会もあって、子供連れOKだったり、コーヒーなどを飲みながらゆったり楽しむ、みたいな演奏会もありますね。
あ、そういうのもあるんですね。良いですね。
まぁマナーはある程度は仕方ない部分ではありますよね。
私のちょっと、ミーハー的な色眼鏡(笑)は多少入ってるとも思うんですが、例えばノルウェーに行っていた頃、演奏会色々行ったんですが、若者も結構気軽にコンサートに来てたりするんですよね。
映画に行く様なラフな感覚で。
で、やっぱりその場にいるとお客さんの空気感とか会場の空気感とか伝わるじゃないですか。
あのノルウェーで感じた、良い感じの空気感のコンサート、日本でもやれたら最高だなと思いますね。
新しいお客さんも来やすいんじゃないかなと思います。
さっき言ってた、『ゲーム音楽みたいなクラシック曲』を集めるだけでも、人いっぱい集まりそうですけどね。そういうのあったらめっちゃ見たいですもん。
企画次第ですよね。
こんなの良いか分からないですけど、『眠りやすいクラシック』とか、『泣けるクラシック』とか、『楽しくなる曲ばっかり集めたクラシック』とか(笑)
『眠りやすいクラシック』面白いですね(笑)
心地よい贅沢なお昼寝をあなたに…みたいな(笑)
どうにか、日本でのクラシックに対するイメージを変えられたらなぁと思ってます。
色々お話聞いていて、やっぱり企画が大事な気がしましたね。見せ方よりも。
企画があって、その上で最適な見せ方が出来れば、話題にもなる
そう思います!
■銀河英雄伝説
話題変わりますが、前田さん、アニメとか見られますか?
アニメは、有名なやつは見ますね
1980年代なので、結構古いんですけど『※銀河英雄伝説』ってご存知ですか?
もともと田中芳樹さんが書いた小説で、それがアニメ化されて、本編が110話だったかな。外伝も50話、劇場版も3作くらいある超大作なんですけど。
※『銀河英雄伝説』…約1500年後の宇宙が舞台。皇帝と貴族が支配する銀河帝国と、帝国から脱出した人々が建国した自由惑星同盟。戦争は150年間膠着していたが、ラインハルトとヤンという若き英雄が両陣営に登場することで、歴史は大きく動き始める。中立の立場である銀河帝国の自治領フェザーンの存在や、かつて人類が住んでいた地球を崇めている宗教団体、地球教の存在なども、複雑に絡み合う。
へぇー、すごい大作ですね。
これは見た事ないです。
DVDレンタルでも、いまだにTSUTAYAとかにありますね。
これ、アニメのBGMが※全部クラシック音楽なんですよ。
※OP曲、ED曲、同盟の国歌はオリジナル曲
で、選曲がすごく良くて。『のだめ』だと有名な曲を使ってる事が多いんですけど、『銀河英雄伝説』はコアな曲を使ってると言うか、選曲のセンスがすっごく良いんですよね。
そんなのあるんですね!?
テレビ放映が始まる前に、宣伝用として、劇場版が先に作られたみたいなんですね。
その中に長い宇宙での戦闘シーンがあるんですが、そのBGMでラヴェル作曲の『ボレロ』を一曲丸ごと、最初から最後まで使ってみたら、案外良くって、『この際アニメのBGMは全部クラシック音楽にしよう!』ってことになったらしいです。
そうなんだ、凄いですね。
アニメの製作は徳間ジャパンです。
で、BGMで使用しているクラシックの音源もすごくて。
クラシックの名門レーベル、ドイツのシャルプラッテンレコードの音源を使用しているので、演奏も本場一流の演奏なんです。
徳間ジャパンがそれらの音源を大量に所有してた為に叶ったそうですよ!
『のだめ』と一緒で、『銀英伝』を見てクラシックが好きになったって人も、結構いるみたいです。
えーー♪良いですね!
『エヴァンゲリオン』の中でも、クラシック曲、結構使ってるみたいですね。
あ!そうなんですね!
『エヴァンゲリオン』は私見てないんですよねぇ。知らなかった!
これです↓
↑YouTube動画 エヴァンゲリオンの劇中で使用されたクラシック名曲メドレー9曲 【作業用】
へーー!ホントだ!
あ、この動画はシンセサイザーで、と言うか電子音でアレンジしてますね。動画をアップした人が作ったのかな?
もしくはエヴァの中でもこういう感じだったか…どっちかですね。
こういう人気のアニメとかでクラシック曲が使われるのは嬉しいですね♪
結構、CMとかテレビのバラエティ番組とかでも、実はクラシック曲、結構使われてるんですよね。
■前田さんがデザインをする際、一番大切にしている事
では、長くなりましたが、いよいよ最後のテーマ、ご質問です。
一番インタビューっぽい質問ですが(笑)
前田さんがデザインをする際に、一番大切にされている事はなんですか?<
インタビューっぽいですね(笑)
やっぱり『良いデザイン』にしたいので、それが『何の為のデザインか』と言う事は意識しますね。
効果がないと意味がないので。
時間をかけて作ったとしても、それが何の為に使われるのか、そこの目的が無いと意味がないじゃないですか。
だから、ちゃんと効果のあるものにしたいんです。
『何の為にデザインしているのか』って言うのは、常に考えてます。
クライアントの想いであったり、コンセプトであったり、と言う事ですか?
想いやコンセプトももちろん取り入れるんですけど、客観的にそのデザインを見てお客さん(クライアントじゃなく、デザインを実際に見たお客さん)がどう感じるかですね。
そこにどういう効果があるのか。
例えば、チラシで言えば、チラシを手に取った人が『行きたい』と思うかどうか。
ちゃんと伝わるのか、とか。
クライアントの想いとかよりも、そのデザインが影響を及ぼすか、って言うのを大事にしてますね。
そっか。そうですよね。
まずはお客さんに足を運んで頂かない事には、何も始まらないですからね。
なんとなくカッコいいものが出来たけど、それが全く無意味なものになってしまった、っていうのも、当然あり得るじゃないですか。
グラフィックとか、僕がやっているようなデザインって、何となくそれっぽくなったら、チラシっぽくなったら、もうそれで良いじゃん!みたいになりがちなんですね。そこで完成しちゃうというか。
でも、実際もっと良い物はあると思うし、効果はもっと出せると思うんです。
『※鼻セレブ』ってティッシュありますよね。
※鼻セレブ ネピアHPへ飛びます
『鼻セレブ』って前のデザインは名前も違ってたんです。
オシャレなパッケージにして、インテリアに馴染むような商品っていう企画で生まれたんです。
それも人気だったんですよ。でもそれを『鼻セレブ』って言う名前に変えて、ああいう動物の写真に変えたんですね。
で、可愛い動物がこっち見てるじゃないですか(笑)
売り場とかでも圧倒的な存在感で、かつインテリアとしても置ける。
そのデザインに変えてからまた一気に売り上げがバーーーンと増えたらしいです。
デザインの完成度が低くても完成だし、高くても完成だから、幅が広いんですね。
なるほどーーー。いやぁ…音楽も一緒ですねぇ。気が引き締まります(笑)
どこまで演奏出来たらプロとか、どこまで出来たら有料の演奏会を出来るかとか、そういう堺がなんとなく曖昧なんですよね。
アマチュアでも料金取って演奏会する場合もありますし。プロでも無料の演奏会する事もあるし。
お客さんからすると、違いが分かり難いと言うか。
でもレベルの差は大きくありますね。
そうかぁ、音楽も一緒なんですね。
僕は、もっと良く出来ると思ってやってますね。
■異業種の方から頂くヒントや気づき
私、結構違う分野の方とお話すると、ヒントになる事が多くて。
行きつけのカフェがあるんですけど、そこのオーナーさんと話してて『あ!次この方向に行くのが良いかも知れない!』とか。
そういうヒントとか気づきを沢山頂くのって、意外と音楽の人と話してる時より、違う業界の人とお話している時の方が多い気がします。
『音楽で考えたらどうなるかな』って。
そういう事考えるの、好きなんですね。なので、今日ほんっっっとに勉強になりました!!
いやぁ、素晴らしいですね。
僕も今日話してて、共通点とかが結構あって、『あ、自分の考え、行けるかも♪』って思いました。
インタビューやっぱり良いですね!
気づきが沢山ありました。勉強になりました。
いやぁ!こちらこそです!!
本当にありがとうございました。
これにて前田さんシリーズは終了です♪(´▽`*)
こうして記事として文章にすると長く感じますが、ほんっとうにあっという間の、楽し過ぎる時間でした♪(^^♪
お忙しい中、お付き合い頂いた前田さん!本当にありがとうございました!!
★前田さん対談♪その1はコチラ
★前田さん対談♪その2はコチラ
★前田さん対談♪その3はコチラ
コメントを残す