暗譜の方法 計画編

前回の暗譜の方法 アプローチ編では、色んな角度から暗譜をする事で、より長期記憶に入る、という事をお話しました。

その中の1つの項目について、詳しく見て行きたいと思います。

■曲を分割して(8小節毎など)、地道に少しずつ覚えていく

これについて。

では早速(*^_^*)

■【ステップ1】覚えたい曲を8小節毎など、大まかなフレーズ毎に区分けして、ナンバリングする

8小節毎や、自分が一気に覚えられる程度の量で区分けし、楽譜に大きく【 】などとマークを付けます。
分けたら、その区分毎に①②③…などと数字を付けていきます。

元々練習番号が付いている場合も、出来れば、自分の暗譜のペースに合わせてナンバリングした方が効果的なので、↑の様な方法をお勧めします。

■【ステップ2】自分がその暗譜をいつまでに完成させるのか、その暗譜の練習ができる日はどれくらい取れるのか、スケジュールを立てる

私は『暗譜完成シート』と名付けて、手書きの暗譜専用のカレンダーを使っています。

お手持ちのスケジュール手帳でも良いですが、他の予定などが目に入る環境より、専用の暗譜完成シートを作った方が、頭も暗譜に対する意識がスッキリするのでお勧めです。

さて、暗譜するのにどれ位の日数が取れるでしょうか。曲の長さや他の予定などによっても、ここは千差万別だと思います。

ですが、ひとまず目安として、1つの理想の形を提示しますね。

覚えるのに1ヶ月、復習に1ヶ月

これを1つの目安とします。理由はステップ3にて(*^_^*)

■【ステップ3】いつ、どのナンバーの練習をするかをカレンダーに書き込んでいく

この時ポイントがあります。
エビングハウスの忘却曲線と言うのを、聞いた事がありますか?
知らない方は、Googleなどで調べてみましょう♩( ´ ▽ ` )ノ
簡単に言うと、人間の脳が、時間が経つにつれ忘れていく割合から逆算して、復習する期間を調整する事で、記憶が定着すると言うもの。
この仕組みを利用します。

●ポイント1

練習初日に覚えた範囲を、次の練習出来る日に復習する。


練習初日に①②③(ステップ1でナンバリングしたもの)を覚えたなら、次の練習出来る日(出来れば次の日)に必ず①②③の復習の時間を作る。

●ポイント2

練習初日に覚えた範囲を、1週間後に復習する。


練習初日の1週間後(難しければそれに近い日にち)に①②③の復習の時間を作る。

●ポイント3

練習初日に覚えた範囲を1ヶ月後に復習する。


練習初日の1ヶ月後に(難しければそれに近い日にち)に①②③の復習の時間を作る。

ご理解頂けましたでしょうか?
これを日にちをずらして次は④⑤⑥などと、組んでいきます。

カレンダーに実際に記入してみるとわかるのですが、きっかり次の日と1週間後と、一ヶ月後に復習するように組むと、取り組む量も増えるので、大変な事になります。
この暗譜だけに時間を割けるのなら良いですが、中々そうも行かない事もあると思うので、ここは臨機応変に前後させたりしながら、自分のペースで予定を組んでいきましょう♩

以上です(*^_^*)

これ、時間がかかるようで、意外に良い方法ですよ。

まずは、理想スタイルで上記の様にやっみて、自分のレベルや出来によって、また、完成させる日にちによってナンバリングする範囲を変えたりしてみて下さい。

一度やってみると、自分の暗譜のペースが掴めてきます。

ペースが分かれば、ここまで細かく分けずとも、応用して行けると思います。

まずは基本に沿って実行し、自分が、暗譜するのに必要な時間、1日に覚えられる範囲を知りましょう♩

今回紹介したのは、あくまで私のやり方です。
ご自分に合うようにカスタマイズして、取り組んでみて下さいね♩

暗譜のすすめも合わせてお読み下さいませ(^^♪

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